物件を比較する:物件に関する知識 - 住宅購入ABC|マンション、一戸建ての購入に関するお役立ち情報

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物件を比較する

マンションと一戸建て比較

物件に関する知識

マンションのメリットとデメリット

  • 集合住宅は管理会社などもあり、セキュリティ面で安心。
  • 土地代もかかる一戸建てと同地区で比べると、安価で手に入れられることが多い。
  • エレベータホールやエントランスなどの共有部分の掃除などは管理会社が行ってくれる。
  • 構造的に安全性・耐久性に優れている場合が多い。
  • 眺望や日当たりが良い場合が多い。
  • 土地はマンション所有者全体の所有となるので増改築など何かと自由が利かない。
  • ローン返済に加えて、毎月マンションの管理費や修繕積立金などが必要となる。
  • 専有部分は玄関扉の内側に限られるため、共有部分であるドアの外には物を置いたりすることができず制限が多い。
  • 生活音に気を遣う必要があり、隣や上下階とトラブルが起こることがある。
  • 管理組合の参加や、集合住宅特有の規則が存在する。
  • ペットに関する制限が多い。
  • 戸建に比べて担保価値が劣る。

一戸建てのメリットとデメリット

  • 敷地内は自由に使うことができるのでイメージチェンジや増改築、建替えなども自由にできる。
  • 各住戸が独立しているため、プライバシーを守ることができる。
    生活音などのトラブルが少なく、ピアノなど楽器も気兼ねなく演奏できる。
  • 建物が老朽化しても土地があるので資産価値が残る。
  • ペットに関する制限がない。
  • マンションに比べセキュリティ設備が整っていない場合が多く、個人で対策が必要。
  • ゴミの収集や家の前の道路の掃除などが必要。
  • 将来のリフォーム費用を自分で積み立てなければならない。
  • 土地を用意しないといけない分、割高になる。
  • 土地によっては建物に制限が出る場合がある。
  • 構造上、耐用年数も比較的短い。

新築と中古比較

新築のメリットとデメリット

何より、「人が住んだことがないので気持ちがいい」という利点があります。
また最新の設備が整っており、便利で快適な生活が送れるというのも大きなメリット。

最先端の工法を用いて建てられたものは、住んでいる際の安心感も増します。
新築の状態から住みはじめれば中古よりも長持ちするのも利点です。

新築で買うと売る際の値下がり幅は大きくなります。
加えて、建物が完成する前から売り出される場合には、完成した建物や室内をイメージしづらいこともあります。

中古と同じ予算で探した場合は部屋が狭くなってしまい、逆に中古と同様の条件で探すと価格が高くなってしまいます。
また、完成までの期間が長いため、住宅ローンの金利が変動するなどの
リスクも生じます。

中古のメリットとデメリット

中古の場合、既に物件が存在するので、立地重視で探せるのが最大のメリット。
値下がり幅が比較的小さくてすむことも特徴です。
また建物を見て、住んでいる状態をイメージしながら購入判断することができます。
新築と同じ予算で考えた場合は、より広くて部屋数が多い物件を探すことができるでしょう。
住居購入にかける予算を抑えることができるので、将来のライフスタイルの変化が生じた場合のために貯蓄などの計画も立てやすくなります。

また、中古住宅をリフォームして住むという選択肢もあります。
自分のライフスタイルに合ったリフォームを施すことで、より理想に近い住まいに仕上がる可能性があります。

2007年(平成19年度)には国土交通省によって「バリアフリー改修促進税制」が新たに創設され、ある一定の要件を満たすバリアフリーを含むリフォームを行った場合、ローンの年末残高から一定の割合で所得税が控除されることになりました。

さらに2009年(平成21年度)からは、バリアフリーに関するリフォーム工事に、投資型減税が導入されます。
これによりローンを組まない場合でも、所得税減税の実施対象となりました。

リフォームする場合にはこのような減税措置をうまく利用できると
良いですね。

新築に比べて設備や建物の古さは否めません。
住んでから建物の劣化が進んでいることに気がついた場合は、予想しなかった大きな出費が発生することもあります。

また、自分達が思っていた増改築ができない場合は、イメージしていた
生活と変わってしまうこともあるので注意が必要です。

中古の特徴

中古住宅取引数の国際比較

諸外国に比べて、日本の中古住宅の流通量は少ないといわれています。
日本においては、「家」は一生のうちで「人生最大の買い物」として買い替えなど発生しなかったことも大きな要因となっています。
また日本の資産価値はこれまで、「土地」に対する評価額の割合が大きく、建物に対しての評価が小さなこともあり、「新築至上主義」的背景がありました。
諸外国の場合、結婚・子どもの成長・子どもの独立、老後の生活などのライフスタイルに沿って買い替えを行うことから、中古住宅の流通が多いといわれます。

中古住宅取引数の国際比較

(国土交通省:平成17年度 国土交通白書より作成)
https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h17/index.html

ライフスタイルに沿って買い替えを
中古住宅市場拡大につながる「住生活基本法」

2006年2月に住生活基本法が閣議決定されました。
その中で、「既存住宅の有効活用と居住用住宅を購入する人たちへの配慮を図る」という項目があります。

これにより、ストック住宅の流通が促され、中古住宅の取引にかかる減税措置の拡充などの税制面からの後押しや、中古住宅市場が構造的に拡大しようとする動きをバックアップする施策がなされたら、中古住宅を購入するチャンスも増えてきます。

建売住宅と注文住宅比較

建売住宅の特徴

都心の地価上昇などにより、郊外の建売住宅が供給を伸ばしています。
平成18年度住宅市場動向調査(国土交通省)によると、分譲住宅の購入層の51%が30代、世帯人数3~4人という結果です。

建売住宅の販売戸数も2006年に若干落ち込んだものの、毎年順調に伸びています。
新規団地としての販売などの場合、近隣の方とのコミュニティも新たにできます。
購入層が似たような場合、子どもの世代が近いなど、家族以外の要素も関係してきます。
購入エリア・価格・プランなども重要ですが、周辺環境を検討することも重要なポイントです。

建売住宅のメリットとデメリット

  • 注文住宅と比較した場合、購入価格をおさえられる。
  • 土地と建物がセットになっているので、融資の審査が通ればすぐにローンを組むことができる。
  • 施工済みの物が多いため、完成した実物を見て購入を検討できる。
    建物だけでなく、住宅環境や設備、内装までしっかりチェックすることができる。
  • 施工済みの物が多いため、工期の遅れなどの心配がなく、
    入居スケジュールをたてやすい。
    購入後すぐに住むことも可能。
  • 注文住宅と比較した場合、設計やデザインなどの自由度が低く、気に入らない部分があっても、完成後の物件は基本的に変更することが出来ない。
    (工事段階が初期ならば、キッチンや内装のグレードアップやオプションの追加などができる場合もあります。)
  • 工事の経過など見ることができないため、施工の良し悪しが判断しにくい。
    (「住宅性能評価制度」などの評価を受けているか
    チェックしましょう。)

注文住宅の特徴

平成18年度住宅市場動向調査(国土交通省)によると、自身の住宅を建築した層で最も多いのは、幅広い年代層で構成される4~5人世帯が中心(例:祖父母、30代の両親、子どもの3世代)という結果となっています。
親世代同居や2世帯住宅などが多くなっているようです。

注文住宅の場合、最初に土地があり、住宅を建てる場合や土地を購入して住宅を建てる場合がありますが、いずれも設計の段階から自分のニーズを反映できます。
耐震構造・シックハウス対策の建築材選びなど、設計の段階からハウスメーカーや工務店と納得いくまで打ち合わせを行うことがポイントです。

注文住宅のメリットとデメリット

  • 自分の希望を伝えて設計してもらえるのが注文住宅の大きな魅力。
    デザインや設備、仕様も自分の好みに合わせて設計することができます。
    設計スタッフとの打ち合わせを重ね、意志の疎通をはかりましょう。
  • 工事の進行を自分で確かめることができます。
    完成してしまってからでは確認できない基礎や構造を
    しっかりチェックしましょう。
  • 建売住宅と比較した場合、購入価格が高く、プランが決まるまでかかる費用が確定しない。
  • 土地を購入して注文住宅を建てる際には、住宅ローンに建物の費用も合わせて申し込む必要があり、プランや見積もりも提出しなければならないため、ローンについての専門的な知識が必要。
  • 土地を購入する場合、希望する場所で土地を探すのが難しい
    場合があり、住むエリアが限定されてしまいがち。