めやす賃料って?
このほど新たな賃料表示制度「めやす賃料表示」が導入されました。
全国一律に「めやす賃料」を表示することで公平・公正な判断で物件を選択できるようにすること、また借主が払うべき金額をわかりやすくすることが導入の目的です。
これによって賃料のトラブルなどで起こる紛争も未然に防げるメリットもあります。
「わかりやすい・くらべやすい」を合言葉に始まったこの制度、どういったものなのか見てみましょう。
増えている賃貸物件のトラブル
最近は、更新料をめぐって訴訟に発展するなど、賃貸物件に関するトラブルが増えています。
裁判に至らないまでも、契約に関するトラブルが増えていて、その背景には賃料の他に、敷金、礼金、更新料などといった一時金が必要で、その一時金の性質や扱いがわかりにくいということがありました。
というのも、これらの一時金は、地域によって呼び方が違う場合があり、その性質にも違いがあるという複雑な背景があります。
このようなトラブルを防止し、借りる人にとってわかりやすいものにするのが「めやす賃料」の目的の1つです。
めやす賃料の計算方法
めやす賃料とは、賃料、共益費・管理費、敷引金、礼金、更新料を含み、賃料等条件の改定がないものと仮定して4年間賃借した場合(定期借家の場合は、契約期間)の1ヶ月当たりの金額です。
※敷引金は敷金の償却保証金の償却など預かった金銭から必ず差し引くものをいいます。
※めやす賃料は、消費者に適切な情報を提供するための表示であり、事業者に一時金を推奨しているものではありません。
※めやす賃料は、実際の総支払額と異なる場合があります。
詳しくは、不動産会社にご確認ください。
つまり(4年間居住時の賃料、共益費・管理費+敷引金+礼金+更新料)÷48という式で計算されるものです。
敷引金というのは、預けた敷金や保証金の中から必ず差し引かれる金額のことです。
この数値、物件探しの時には、計算している方も多いとは思いますが、この金額を表示することで、賃料の比較はずっとわかりやすくなります。
最近は、敷金・礼金ゼロやフリーレント期間3か月など、物件によって一時金が様々で、簡単に見比べるのが難しくなっていますから、いったい全部でいくら払うことになるのかが明示されるのは借り手にとってプラスですね。
実際には他にも費用が・・・
めやす賃料に反映されない費用もあります。
たとえば、仲介手数料です。
また火災保険料や賃貸保証会社への委託料が必要なケースもあります。
鍵を変える場合は、その費用も発生します。
もちろん、名目がはっきりしているものなので、法外な金額にはなりませんが、さらに必要なものとして理解しておきましょう。
2010年10月からは表示がすすむ
めやす賃料が募集広告やインターネットサイトに表示されるようになり、敷金ゼロ!やフリーレント○○ヶ月!といった言葉に惑わされずに比べられるようになってきました。
※現在、必ず表示しなければいけない義務はありません。
貸す側も借りる側も、トラブルが少しでも解消されていくのは良いことですね。
これからは物件チェックの時に「めやす賃料」で賢く比較してみて下さい。
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