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免震構造
/ めんしんこうぞう建物に免震装置を設けることで、地震の力を建物に直接伝えないようにする構造のことです。地盤と建物の間に、水平に柔らかく動くバネの原理で建物に揺れを伝えにくくする積層ゴムや、振動エネルギーを吸収するダンパー(揺れ止め)などの免震装置を設置することで、在来構造に比べて1/3~1/5に低減することができます。また免震構造の建物では、家具や什器の転倒などの被害を抑えられることから、美術館やコンピューターサーバー室、病院など、収納物の安全性を重視される場合に多く採用されます。最近では、マンションや戸建て住宅でも、免震構造を導入する建物が増えています。
また、既存の建築物に新たに免震層を組み込んで、免震性を高めることを「免震レトロフィット」と言います。ル・コルビュジェが設計した上野の国立西洋美術館はもともと免震構造を持たない建物でしたが、1998年に大規模な免震レトフロフィット工事が行われており、これにより建物および作品、人命を地震から守ることが可能になりました。