「オンライン内見」のポイント

「オンライン内見」のポイント

はじめてのお部屋探し! 
「オンライン内見」のポイント

不動産取引のオンライン化については、新型コロナウイルス感染症拡大による非対面・電子書面での取引ニーズが拡大し直近、オンラインによる内見も急増しています。

オンライン内見を行うメリットは大きく「店舗まで行く時間の節約」等で利便性が高まっています。反対にデメリットとして、オンラインだからこその見落としも増えています。

2022年4月1日から、18歳になれば一人で契約ができるようになりました。
しかし、原則として一方的に契約をやめることはできません。契約するかどうかは慎重に検討しましょう。

弊社、情報調査チームでは、オンライン内見での確認すべきポイントを解説していきます。

2023年1月調べ

備えあれば憂いなし
「事前準備編」

確認したいことはたくさん。限られた時間の中でスムーズに進められるように、質問事項を事前にまとめておきましょう。

見逃しに注意「当日編」

オンライン内見では、特に目に見えない事には注意を払っていきたいところです。遠慮せず、しっかり確認しましょう。

備えあれば憂いなし
「事前準備編」

オンライン内見前に、図面の情報を把握

オンライン内見前に図面を入手しておきましょう! 判断に必要な契約条件や特記事項、設備が記載されています。
不明な点は、事前に質問しておくか、メモして当日確認をとりましょう!

特に方位は変更できませんので要チェック。
設備もあとから追加できませんし、下図のように、プロパンガス(LPガス)の場合、都市ガスより高くなる傾向があります。
更にプロパンガスの場合は、退去時のガス代の未払いを防止するために、契約の際に担保として保証金の支払いを求められることがあります。
保証金の有無については、契約の際に渡された書面で必ず確認しましょう。

また、国民消費者センターには、ディスポーザー付シンクのあるマンションに入居したが、1年たって排水が詰まって流れなくなるトラブルや、家庭用ヒートポンプ給湯機による騒音を感じる等の相談が入っています。見慣れぬ設備がある際は必ず時確認しましょう。

参照:身近な消費者トラブルQ&A(独立行政法人国民生活センター)

家具の大きさを事前に確認

インターネット上でも確認できる間取り。間口のサイズは記載されていないことが少なくありません。
特に大きな家具を入れる予定がある場合は、玄関ドアや、部屋の間口は要チェック!
実際に入らなかったというトラブルに繋がります。
必ず、引っ越し前に大きな家具や洗濯機・冷蔵庫等サイズが大きいものは確認しておきましょう!

家具の大きさを事前に確認」

契約内容・特記事項を要チェック

このお部屋はペット可ですが、飼育すると敷金がプラス1ヶ月分となります。
また、保証会社必須のため、「保証会社利用料」を請求されるケースとなります。

初期費用が予定していたより思わぬ出費となり困らないように、必ず契約に関する事項や費用は事前に確認しておきましょう!

契約内容・特記事項を要チェック

見逃しに注意「当日編」

日当たり・通気に注意

物件図面から方位を確認する事はできますが、南向きだからと言っても近隣の建物等により日当たり・風通しが悪いケースや、良くても夕方の西日が強く入る等々、見てみないとわからないことがあります。 ベランダ・バルコニー含め確認しておきましょう。

間口に注意!

オンライン内見では、見える角度等の問題で、サイズ感を誤認識しやすいです。
大きな家具や家電を使用する予定がある際は、玄関や部屋の間口を確認しておきましょう。
「事前準備編」でも触れましたが、家具がドアや廊下を通らない、洗濯機パンサイズが合わない等もあります。
しっかりと荷物が入るのかを質問しましょう!

水回り・湿気は要チェック!

水回りと湿気は、退去時の原状回復まで問題を引き起こします。
水漏れや、湿気によりカビが発生していないか。また部屋の通気は良いのか。
しっかり確認しましょう!

匂い・防音も忘れずに

周辺の商業施設や、近隣住民に関係して、匂いや音があとから気になるというケースも想定されます。
不快な生活にならない様に、ヒアリング含めチェックしておきましょう。

共有部もしっかりチェック

お部屋はハウスクリーニングされていて綺麗でも、玄関ドアの外は汚れている場合もあります。可能であれば、確認しておきましょう。

共有部もしっかりチェック

参照:令和3年度住宅市場動向調査の結果をとりまとめ(国交省)

賃貸住宅に関して困った経験としては、契約時については、「敷金・礼金などの金銭負担」が44.5%で最も多く、次いで「連帯保証人の確保」が27.1%となります。
快適な新生活が送れる様に、不安な点はオンラインでも積極的に質問することが大切です。

また、賃貸借契約の内容などについて不安になったとき、トラブルになったときなどには「188」(消費者ホットライン)に相談しましょう!

公開日
2023/01/30
調 査
アドパークコミュニケーションズ 不動産情報事業部
監 修
アドパークコミュニケーションズ 情報審査チーム