警察庁の令和2年のデータによると、住宅を対象とした侵入窃盗(空き巣・忍込みなど)の犯罪認知件数は21,030件で、一日当たり約58件発生しています。また、居住者に身体的被害が及ぶ侵入強盗は160件発生しています。
発生場所で見ると一戸建住宅が37.0%と最も多く、次いで一般事務所が11.7%、共同住宅(3階建以下)が9.3%となっています。
侵入口は住戸の出入り口と窓でおよそ8割を占め、侵入手口で最も多いのは「無締り」となっています。
例えば、ゴミ捨てなど少しの時間だからと鍵を掛けずに留守にしてしまうと、被害に遭うことも少なくありません。
賃貸住宅は持ち家に比べて近所付き合いが希薄になりがちで、周囲の目も届きづらい傾向があり、特に女性の一人暮らしではより不安が大きいのではないでしょうか。
被害を防ぐには、建物に近づかせない、近づけても玄関を開けさせないことが重要で、これに対応するセキュリティ設備のある賃貸物件も増えています。
侵入窃盗の認知件数
侵入窃盗の侵入口
侵入窃盗の侵入手口
自主防犯意識の促進を心がけましょう
最近の犯罪情勢の中で、犯罪から家族の安全や財産を守るには防犯意識と正しい防犯知識を持つ必要があります。「住まいの防犯対策の見直し」を行いましょう。
さて、ここからは賃貸物件で採用されることの多いセキュリティ設備についてご紹介します。
物件によりセキュリティ設備の数や種類に違いがありますので、どこまでの設備を必要とするか、賃料とのバランスなどを考慮して検討しましょう。
分譲マンションでは、もはや定番のセキュリティ対策であるオートロックシステム。建物自体に入る前の自動ドアなどで侵入者をシャットアウトします。
最近のオートロックシステムは、鍵を使わずに登録した携帯電話やSuica(スイカ:JR東日本の非接触型ICカード)などで出入りが可能。万一鍵を無くしても安心です。
「オートロックは普通の木造アパートにはないでしょ?」と思うかもしれませんが、門扉さえあれば設置できるので、木造アパートでもオートロックシステムを導入している物件はあります。
ピッキングとは鍵穴に特殊な工具を入れて解錠する方法。
慣れた侵入犯なら1分程度で開けてしまいます。
このピッキングがしにくい鍵として以下のようなものがあります。
一般的な側面が凸凹の形状ではなく、本体の面に円形や楕円のくぼみが複数ある鍵です。
従来の金属製ではなく、カード式の鍵です。
そもそも鍵穴がないのでピッキングはできません。
暗証番号で施解錠するタイプです。
こちらも鍵穴がないのでピッキングは不可能です。
戸建て用として浸透しつつあるホームセキュリティですが、賃貸物件に対応しているものもあります。
侵入だけでなく火災やガス漏れなどにも対応。24時間オンラインで入居者の安全を監視します。異常が発生すると警備会社へ通報が届き、ガードマンが出動。 もちろん入居者にも連絡がいきます。また、必要に応じて110番や119番へも連絡します。
プランによっては外出時に警備をセットし忘れても、スマートフォンなどでセットできるといったオプションもあります。
(財)都市防犯研究センターの調査によると、空き巣を行う者のうち約45%はインターホンを押して留守の確認をしています。
このことからカメラ付インターホンが設置されていれば、カメラ付というだけで押すことを躊躇し犯罪を未然に防げるかもしれません。
また、押されても画面から目視することで不審者かどうかの判断ができます。
安心と暮らす。
自分だけのお城探し。
分譲賃貸で快適に暮らす。
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