暑い夏に向かって様々な節電対策が紹介されていますが、その中でも人気なのがグリーンカーテン。
温暖化対策として以前から取り組んでいた企業や自治体も、ここにきて一層力を入れているようです。
見た目にも涼やかで、実際に室内の温度が下がる、電気の使用量が減ったという調査結果も多く報告されているので、是非チャレンジしてみてはいかかですか?
温暖化のせいか日本の夏は真夏日ではおさまらず、猛暑日も増えてきました。
緑が涼しさを感じさせると言っても、この暑さをどの程度軽減するのか?に正直疑問を感じる方もいるでしょう。
多くの団体が公開している調査結果を見ると、条件の違いはあるものの、 グリーンカーテンのある部屋の気温はおおむね2度~3度低くなっています。
使用した電気量についても、平均で20%削減できているケースもありますから、この夏の節電目標である15%減にも近づけますね。
日中の強い日差しを遮るのはもちろんですが、蒸散作用といって、葉から蒸発する水分が自然のミストの役目をしてくれることで、周囲の温度が下がります。
ビル街でもミストを出したり、打ち水をしたりして気温を下げようとする動きがありますが、 グリーンカーテンなら日よけと天然ミストのダブルの働きで、より効果が高くなります。
緑の隙間を抜けてくる風も涼しく感じますしね。
グリーンカーテンというとビルの壁や庭のある戸建の家を想像する方も多いかもしれませんが、プランター1つでも十分可能です。
ベランダに日よけをつけたり、よしずを立てかけたりしているお宅を見かけますが、その代わりにツル植物を使います。
ツルが伸びていく植物ならお好きなもので構わないのですが、ゴーヤやヘチマなどは葉が大きく成長も早いのでカーテンとして向いています。
他には、朝顔も育てやすいのでオススメですね。
時間差で花を楽しめるように夕顔とまぜても良いかもしれません。
必要なものが一式セットされているものも多くなりましたが、基本的にプランターと土・支柱・ネットを用意すれば大丈夫。
初めてなら種からよりも苗を買ってきたほうが失敗は少ないと思います。
ゴーヤであれば1つのプランターに苗を2つ程度でも立派にカーテンができあがります。
支柱とネットは風で倒れないようにしっかり固定しておくことが肝心ですが、 マンションのベランダなら突っ張り棒のように立てて固定するタイプのものを使うと良いでしょう。
グリーンカーテンは生き物です。
ちゃんと手をかけてあげなければなりません。
特にグリーンカーテンに向いている植物はたくさん水を吸うものが多いので、 朝晩の水やりは必要ですから、収穫できるもののほうが楽しみが増えるかもしれません。
お子さんがいらっしゃる家庭なら、お子さんにも世話を頼んで、成長の様子を一緒に観察してはいかがでしょう。
野菜がどうやって育つのか?を知ることができますし、自分で育てたものだと、嫌いな野菜でもちょっと別なものに見えるかもしれません。
苦いゴーヤがそのまま熟すとフルーツみたいな香りになるという発見ができるのも、自分で育てるからこそ。
実が出来てから“収穫”するまでは、台風がきたり虫が付いたりと面倒なことに遭遇するかもしれませんが、夏の楽しい記憶になるはずです。
以前から温暖化対策としてグリーンカーテンを促進していた企業も、今年からその動きを活発化しています。
ベランダにグリーンカーテンを作れるスペースを設けたマンションを提供する会社も出てきていますし、 UR都市機構でも賃貸住宅でのグリーンカーテンの促進に取り組み、栽培キットの提供などに着手しています。
電気に依存した生活スタイルを見直す必要に迫られている今、 できるだけストレスなく節電するには自然を味方にして楽しむのが良い方法ではないでしょうか。
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