一人暮らしの防災対策|賃貸や不動産・住宅情報はホームアドパーク

平成23年3月11日に発生しました東日本大震災。多くの方がご自分の生活に不安を感じていらっしゃることだと思います。特に1人暮らしをしていらっしゃる方々にとっては、イザという時に自分しかいない可能性も高く、日頃の備えの大切さをあらためてお考えになったのではないでしょうか。
今回は一人暮らしの防災対策についてポイントをまとめてみました。

コミュニケーションがものを言う コミュニケーションがものを言う

同じマンションに住んでいても顔も知らない・・・。確かに朝出かけて夜帰ってくる生活だと、近隣の方と顔を合わす機会はないかもしれません。でも近隣の方とコミュニケーションをとっていると、様々な場面で安心です。例えば、避難が必要な時に逃げ遅れた場合でも、○○号室の△△さんは?と顔が見えないことに気づいてもらえるでしょう。

不安な時に知っている人が近くにいるだけで、かなり安心できるものです。「遠くの親戚より近くの他人」と言われるように、いざという時に助けてくれるのは人なのだということを考えると、近隣とのコミュニケーションが、とても大切なポイントであることを心にとめておきましょう。

防災グッズや設備を準備することはすぐにできることですが、近隣の方たちとのコミュニケーションは昨日の今日という訳にはいきません。日頃からきちんと挨拶をし、きちんとルールを守るという基本的なことから始めましょう。

もし、管理組合やコミュニティの集まりがあれば、なるべく顔を出しておくと良いでしょう。少なくとも管理人さんか組合の理事の方には顔を覚えてもらって、情報を得られるようにしておくと良いですね。
新たに入居する際は、両隣のお宅とマンションでは階下のお宅にも挨拶へ行きましょう。

持てる範囲で非常袋を準備 持てる範囲で非常袋を準備

非常用の持ち出し袋を準備している方が増えています。準備しておくと安心ですし、日常的な防災意識にもつながります。

あると便利と思うものは色々ありますが、重くなって逃げる際の足かせになっては意味がありません。救助が来るまでと考えて3日分・・・といった話を聞きますが、水2リットルのボトルを3本持つだけでもかなりの重さ。これを持って数時間歩けるか?という意識で内容を決めましょう。

懐中電灯にラジオや充電機能が付いていたり、1つで何役かの働きがあるものを利用すれば、コンパクトにまとまります。非常袋に入っていると便利なものをまとめてみました。

非常袋に入っていると便利なもの 非常袋に入ってると便利なもの

やはり水は一番大切!
非常食 栄養補助食品などそのまま食べられるもの。チョコレートなども
懐中電灯 ラジオ、携帯電話の充電器などの機能があれば1つですむ。手回しでも動くなど電池がなくなっても良いものだと更に安心
ビニール袋 防寒具にも使える
ろうそく・ライター キャンプ用のものならなお良い
衣類 小さくたためるコートなど。大判のストールなども
下着 使い捨てのものなど
軍手 ケガの防止
ナイフ 色々な機能付きのものが便利
救急のもの、常備薬があるならそれも考慮して
保険証や免許証などのコピー 身分証明になるもの
連絡先のコピー 緊急連絡先をはじめ、連絡をとりたい人のリスト
現金 硬貨も入れておくと公衆電話に使えます

非常袋はすぐに持ち出せる所に置いておきます。そしてベッドの側にはスニーカーを置いておくとガラスなどで足を怪我しないで、すぐに逃げられます。習慣にしておくと良いでしょう。

家の中でケガをしない準備 家の中でケガをしない準備

1人暮らしの部屋だと、どうしても家具が囲んでいるような状態になりがちです。
就寝中に倒れてくるものがないか確かめましょう。家具の転倒防止はもちろんですが、高い所に重いものを置かないように日頃から注意します。賃貸物件でビス止めなどが難しい場合は、耐震マットがおすすめです。扉があるものは留め具をつけて中が飛び出さないようにしましょう。

家具を動かせないなら寝る場所を変えるほうが良いでしょう。家具に挟まれたりして動けなくなる危険は、できる限り避けなければなりません。万が一、そのような事態になった時の為に、枕元に笛を置いておくのも良いかもしれませんね。

災害に対して万全という備えはありませんが、日頃から『意識』をもっているかどうかで大きな違いをもたらします。 準備をしているという気持ちが、慌てずに行動させてくれるでしょう。一番大切なのは冷静な判断をするための心の準備だと思います。