学生・新社会人の一人暮らし「新生活ガイド」

学生・新社会人の一人暮らし「新生活ガイド」

学生・新社会人の一人暮らし「新生活ガイド」

生活に必要なお金や街の選び方。はじめての一人暮らしを応援します。

4月は新入学や新社会人デビューとして、初めて「一人暮らし」を始める人も多いと思います。
ここでは、部屋を借りて生活するために必要なお金、そしてライフスタイルに合わせた街選び・部屋の条件の決め方にフォーカスを当てご紹介します。

一人暮らしする際に必要なお金は、部屋探しから入居までにかかる「初期費用」と日々の暮らしに必要な「生活費」に分けられます。
実際、部屋を借りてから一人暮らしをスタートするために必要な費用を具体的に見ていきましょう。

部屋を借りるのに必要なお金(初期費用)は?

賃貸住宅(普通借家)に関して困った経験としては、契約時については、「敷金・ 礼金などの金銭負担」が44.5%で最も多くなっています。どの程度の負担なのかを解説していきます。

参照:令和3年度住宅市場動向調査

敷金(家賃1~2ヶ月分が相場)

大家に預けておくお金のこと。住んでいる間に部屋の設備などを破損させたり、家賃を滞納すると引かれます。担保として預けるだけなので、何も問題がなければ退去時に戻ってくるのが一般的です。
※物件によっては「敷金1ヶ月分」「礼金なし」「仲介手数料半月分」というところもあります。
調査では、敷金(保証金)があったという世帯は、60.0%。敷金(保証金)の金額は家賃、「1ヶ月ちょうど」が 65.9%、「2ヶ月ちょうど」が 19.0%となります。

礼金(家賃1~2ヶ月分が相場)

契約時に部屋を貸してもらったお礼として大家さんに支払うお金のこと。敷金と違い、契約が終了しても戻ってきません。
地域や物件によっては礼金がない場合もあります。
調査では、礼金があったという世帯は 45.9%。礼金の金額は家賃の「1 ヶ月ちょうど」が 72.1%で最も多くなっています。

保証金・敷引き制度

近年は少なくなりましたが、主に関西、九州地方に見られる慣習です。
礼金・敷金制度とは異なり、契約時に予め額を決め、「保証金(敷金)」から「礼金」として退去時に自動的に差し引き、残りが手元に戻ってくるというものです。

仲介手数料(1ヶ月分+消費税)

不動産会社の仲介によって物件を借りた時にその業者に支払うお金のこと。契約にはいたらなかった場合は発生しません。仲介手数料には消費税が掛かりますのでご注意ください。
令和3年調査では仲介手数料があったという世帯は、48.9%。仲介手数料の月数をみると「1 ヶ月 ちょうど」が 69.3%で最も多くなっています。

日割り家賃/家賃(日割り家賃+家賃1ヵ月)

家賃は契約で取り決められた日から発生し、入居月の家賃は契約時に支払います。
日割り計算が発生する場合は、プラス次月分の支払いも発生するケースも多いので注意が必要です。
また、フリーレントで日割り家賃や次月家賃が発生しない場合もありますが、支払日は契約内容によりますので、よく確認しましょう。

一定期間家賃が無料?!フリーレントとは?

共益費・管理費

共用部分(廊下など)の電気代や共用部分の清掃料等の費用で、一般的にはマンションの場合は管理費、アパートの場合は共益費と呼ばれることが多いようです。
対象物件の種類、規模、設備などによって金額は異なり、家賃に含まれるため不要な場合や共益費(管理費)“1万円”、“2万円”という物件までさまざまです。
調査では、入居した住宅の共益費(管理費)の平均は月額 5,362 円となっています。

預り金/申込金(数千円~家賃1ヶ月分が相場)

気に入った物件を仮押さえするために支払う一時金のこと。数千円~家賃1ヶ月分が目安です。
契約の不成立は返金されます。契約時は、敷金・礼金等と充当されることが多い様です。
トラブルを防ぐため、必ず「預かり証」を受け取りましょう。

保険料

保険料は、床面積、建物の構造、築年数や補償内容などによって算出されますが、概ね1.5~2万円程度。火災や水漏れトラブルなどに備えて、損害保険への加入が契約条件となることがほとんどです。 不動産会社に案内された保険ではなく、個人で選んだ保険に加入することも可能ではありますが、加入証明を求められるケースが多いようです。

その他諸費用

契約条件に鍵交換代やハウスクリーニング費用が借主負担とされているものも多く見られます。
令和3年の調査でもその他費用があったという世帯は 20.0%で、その平均額は 22,216 円となります。

保証会社必須・保証人代行には要注意

保証会社必須
賃貸物件には、契約内容に保証会社必須となるものがあります。
この場合、初回保証料が必要となり一般的な相場は、家賃のほか共益費(管理費)などを含め総家賃の50%程度となります。

保証人代行
連帯保証人が立てられない場合には、現在保証人代行サービスがあります。
保証人代行の初回保証料相場は、家賃のほか共益費(管理費)などを含め総家賃の50%~100%程度となります。

令和3年度住宅市場動向調査の平均額をベースに試算すると以下の通りになります。 更に、保証会社や保証人代行を利用した場合、その金額が上乗せとなりますのでご注意ください。

  • 初期費用の目安

    合計
    4~6ヶ月分

    敷金
    1~2か月分
    礼金
    1~2か月分
    仲介手数料
    1ヶ月分
    家賃
    1ヶ月分
    ※仲介手数料は別途消費税が掛かります。
  • 科目金額
    家賃\75,259
    家賃(日割)※半月\37,630
    共益費(管理費)\5,362
    敷金\75,259
    礼金\75,259
    仲介手数料(消費税)\76,012
    保険料\25,000
    その他諸費用\22,216
    \391,996
    令和3年度住宅市場動向調査

引っ越し費用

部屋を借りるのに必要なお金(初期費用)以外に引っ越し費用等が必要となります。 関東運輸局 引越しのモデル運賃・料金では、以下の金額となりますが、諸条件により費用が異なります。

単身(1階 1K~1DK)100km程度
2トン車1台 運転手1名 作業補助1名 50,000~60,000円

知って得する!引越し費用の節約ポイント

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一人暮らしの生活に必要なお金は?

一人暮らしの生活に必要なお金は一ヶ月でいくらくらいかかるのでしょうか。以下に日々の暮らしに必要な「生活費」をご紹介します。

  • 家賃

    家賃は月収の1/3以内というのが一般的な目安です。
    (他に共益費や管理費が必要になる場合も)生活費に占める割合が高いので、無理な支払いにならないよう、よく考えましょう。

    食費

    人によって個人差が大きいのが食費です。自炊やお弁当を作るなどして節約すれば、出費を抑えることも可能です。

  • 一人暮らしの生活に必要なお金は?

光熱費

電気料金やガス代がこれに当てはまります。電気の消し忘れやエアコンのつけっぱなしに注意!省エネ家電を選ぶことも効果的です。

水道料金

水道料金は、2ヶ月に一度まとめて請求される場合が多く、風呂の水で洗濯したりするなど、細かい積み重ねで節約ができます。

通信費

携帯電話料金やインターネット接続料など、通信に必要なお金。家に電話を設置する場合は、工事費も必要になります。

交際費

友人との飲食費や恋人とのデート費用など、人との付き合いに必要なお金です。

日用品費・医療費

洗剤やティッシュなど日々の生活に必要なもの。また、体調を崩して病院に行くことも想定しておきましょう。

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公開日
2023/4/12
調 査
アドパークコミュニケーションズ 不動産情報事業部
監 修
アドパークコミュニケーションズ 情報審査チーム