最近では、結婚や出産をしてからも夫婦共働きを続ける方が多く、子育てに関する考え方も多様化してきました。 各自治体や企業では、このような共働き世帯でも安心して子育てができるように支援事業が拡大してきています。
また、共働き世帯だけでなく子育てを街全体でバックアップし、住み心地の良い街を目指す自治体や企業の取り組みなども活発となっています。
共働きの子育て世帯にとって、とても大事な街選びのポイントは「子供を預ける場所がどこにあるのか」ということです。
子供を預けて働く場合、送り迎えの時間を効率よくしたいところです。
出勤途中に子供を預けることができて、帰宅途中に子供を迎えに行くことができれば時間を大幅に短縮できます。
そんなニーズに応えることができるのが「駅型保育園」です。
「駅型保育園」とは、各鉄道会社が駅や周辺の施設を利用して運営している保育園です。
このような「駅型保育園」の開設は、各電鉄会社がそれぞれの沿線に暮らす人たちに、住みやすい街を提供することによって、住みやすい沿線作りを行うための取り組みです。
子育て支援事業を積極的に行うことにより、ファミリーが沿線に家を購入するようになれば、鉄道利用者の増加にも繋がります。 さらに、自治体の子育て環境の充実にも貢献することになり、沿線全体が子育てにやさしい沿線として人気の沿線となるかもしれません。
各鉄道会社がそれぞれの沿線の子育て環境向上のために、様々なサービスの「駅型保育園」を運営しています。 共働きしやすい街を沿線ごとに比べてみましょう。
JR東日本グループでは、「HAPPY CHILD PROJECT」という子育て支援事業を行っており、1996年から「駅型保育園」を開設。
子育てしやすい沿線の実現に向けて、「仕事」と「子育て」の両立を力強くサポートする「駅型保育園」を中心に、「駅型学童」や「親子コミュニティカフェ」など、施設の拡充が進められています。 2004年に「子育て応援路線」と位置づけ、開発を進めてきた埼京線を中心に、2012年10月時点で保育園50か所とその他施設を含め61か所を開設しています。
東急電鉄では、2003年から「駅型保育園」を開設。 2008年には「キッズベースキャンプ」という学童保育事業にも参入し、従来の学童保育とは違った施設を運営しています。 最長夜22時までと遅くまで預かってくれる上、送迎、昼食・夕食などのサービスがあるのが特徴です。
“社会につながる人間力”=自分が生きたい人生を切り開いていくための土台となる力を、 日常プログラムやイベントプログラムを通じて鍛えます。 「キッズベースキャンプ」は、東京都内と神奈川県の東急線沿線を中心に2012年11月時点で17店舗を展開しています。
京王電鉄では、京王グループの子会社である京王子育てサポートが世田谷区・杉並区・調布市・府中市・日野市・八王子市で保育園を開設。 保育園の他に、子育てファミリーを支援するサロンや、「あそび」「そうだん」「あずかり」「ほいく」の基本機能を備えた多機能型子育て支援拠点施設を運営しています。
子育てファミリーのお母さん・お父さんの不安を解消してくれる経験豊かなコンシェルジュが、子育てを楽しむ方法をアドバイスしてくれるサービスなども提供しています。
小田急電鉄では、小田急グループの子会社である小田急ライフアソシエが2006年から保育サービスを提供し、2012年11月現在10か所の保育施設を開設しています。 朝7時から夜21時まで利用可能となっており、一時保育なども受け入れ可能となっている。
食育にも積極的に取り組んでいて、給食で提供される食材などは、グループ系列の小田急OXストア等より仕入れ、新鮮な食材を使用しています。
京浜急行電鉄では、京急グループの京急サービスが子育て支援事業を行っており、2012年11月現在4か所の保育園を運営。 2013年4月には新たに2つの保育園を開設予定となっています。
園内にはライブカメラが設置されており、仕事の合間や、遠くに離れている時でも、携帯やパソコンを利用して園内の様子を見ることができるシステムとなっています。
子育て支援総合モデル市町村をご存知でしょうか?
行政サービス・医療助成・保育所事情まで詳しくご紹介。
コミュニケーションがとれる間取りが大切!
子どもがすくすく育つ部屋を解説します!