大きな震災を経験し、今までの生活について様々な面で意識が変わりました。
特に住まいの耐震性やエネルギーの使い方についての、根本的な見直しをされる方が増えています。
住宅メーカーもそれに呼応するように環境を重視した住宅の提案をしています。
今回は住宅メーカーの最新情報や、都市全体でエネルギーについて取り組むスマートシティをご紹介します。
各メーカーとも省エネ住宅に力を入れていますが、家の機能としては高断熱・高気密、 そこに太陽光発電を加えて光熱費ゼロを目指すという、いわゆる光熱費ゼロ住宅が増えています。
高断熱、高気密の家はエネルギーのムダが少なく光熱費を抑えられますが、 太陽光発電で消費電力を賄い、余剰分は売って利益とすることで実質の光熱費がゼロになるという訳です。
本当に光熱費ゼロになるのか?という所が気になりますが、 セキスイハイムのオール電化・太陽光発電システム設置住宅の入居者に対して行われた調査では80.5%が光熱費ゼロと回答しています。
光熱費ゼロ住宅は、結露ができにくい為に、カビが発生しにくく、建物の寿命も長くなるというメリットもあります。
また、家の中の温度差が少なくなるので、冬場に起こりやすいヒートショックによる病気の心配が軽減されるなど、安全性や快適性が高まります。
震災を経て、節電意識の高まりとともに、エネルギーを創ることや蓄えておくということにも注目が集まっています。
災害時に停電になったとしても自宅に発電システムがあれば安心ですし、さらにそれを蓄えておければ夜でも安心です。
安心・安全を求めるだけでなく、同時に省エネ化を目指す建て替えやリフォームも増え、 その快適性から新たに家を求める方たちも、ゼロエネ住宅志向が高まっています。
地熱などを使ってエネルギーの消費量を極力抑え、さらに太陽光発電と蓄電システムを活用することで、 生活する上での実質的エネルギー消費量がゼロになるという住宅です。
電気自動車を蓄電池替わりに使用するアイデアや地域で協力し合うものなど、さまざまなアプローチが出てきていますが、 いずれにしても、限りあるエネルギーを大切に使う事、そしてクリーンエネルギーの活用がポイントになっています。
これまでご紹介してきたような省エネ、ゼロエネ住宅はこれからの住宅の主流となっています。
また、このようないわゆる「スマート住宅」が集まったコミュニティにも注目です。
一軒だけでは難しくても何軒か集ることで、電気を分け合ったり、効率的に利用したりすることが可能となります。
震災以降、地域との絆を考える方も増えています。
家や街の機能を向上させることで、さらに安全で安心できる暮らしが期待できます。
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環境に配慮された家。
エネルギーを効率よく使う”賢い家”
震災後に変わった住宅エコポイント。