東京以外の全国各地でも2012年は再開発事業が数多く進められています。
大阪で最大のプロジェクトとして行われているのが、「大阪駅北地区」の再開発事業です。
既に大阪駅ビルの大型改修も完了し、「大阪ステーションシティ」として生まれ変わった大阪駅を筆頭に、周辺はここ数年で様変わりしました。
続いて行われているのが、大阪駅北地区の再開発です。「グランフロント大阪」と名称付けられた開発地域には、商業施設はもちろん、国内外の産官学の「知」の交流を目指す知的創造拠点「ナレッジ・キャピタル」が開設されます。
コンベンションセンターや多目的劇場も作られ、テナントには大学や企業や研究機関などが入居を予定しており、まさに世界中から「技術」や「知性」が結集し、新たな価値が生み出される施設となることでしょう。
大阪南部のターミナルエリアである天王寺・阿倍野地区では、高さ300メートルの日本一の超高層ビル「あべのハルカス」が2014年の完成を目指して建設されています。
商業施設、ホテル、美術館、オフィスとテナントも多様性のある注目の複合施設ビルには、大学や医療機関も入居する予定です。
他にも、「あべのキューズモール」の開業で、ファッション系のテナントや専門店が多く展開されるようになり、より一層買い物に便利なエリアへ生まれ変わりました。
JR天王寺駅と近鉄阿部野橋駅の駅ビルだけではなく、周辺の複合施設が整備されたことで、人の集まる街となります。
大阪府堺市で開発が進んでいるのは、『パナホーム スマートシティ堺・初芝』。太陽光発電システムと家庭用燃料電池(エネファーム)などを搭載した戸建分譲住宅で構成される「スマートシティ」が建設されています。関西で初めて全戸でCO2排出量ゼロ、街まるごとネットゼロエネルギーを実現する戸建分譲住宅団地となります。
スマートハウスとは、家庭でエネルギーを作ったり、エネルギーを蓄えることができ、エネルギーを効率よく利用することができるように管理されたシステム(HEMS)を設置した、最新のエコ住宅です。光や風、水など自然のエネルギーを積極的に利用し、太陽光発電やLED照明など最新の設備が導入され、街全体でエコに取り組む先進的な街が誕生します。
福岡市博多区では、JR博多駅前での再開発計画が動き出すことになりました。博多駅前を地域の回遊性や公共スペースの確保を目的として、商業ビルやオフィスビルの建て替えが進められます。
博多郵便局の老朽化ということもあり、建て替えの動向が注目されていましたが、3年~5年後の一部開業を目指して、博多駅の新駅ビルに続く大型再開発に臨む方針となりました。
高知市の中心商店街の帯屋町で2005年に閉店後、活用されていなかった旧ダイエーショッパーズ高知店跡地が、商業施設と賃貸マンションの複合施設として再開発されることになりました。
土地の活用方法が決定した事によって、中心商店街の活性化にも弾みがつきそうです。2015年春の完成を目指し、今後は商業施設へのテナントの誘致が進められる予定です。
香川県高松市丸亀町では、「育むまち」をコンセプトに、約20年をかけた開発プロジェクトによって、複合施設「丸亀町グリーン」が2012年4月にオープンしました。
今回の開発では、緑と光あふれる「けやき広場」を中心に、約60店舗の商業施設と175室のホテル、96戸の住宅、駐車場・駐輪場などがひとつにまとめられ、「住む、集う、遊ぶ、学ぶ、憩う」の拠点をこの施設に設け、人々が集いふれ合うことで、人と街がともに育み合い、つねに成長しつづけるまちを目指しています。
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