プロから学ぶ中古住宅の見極め術(P5)|不動産・住宅情報はホームアドパーク

住環境のチェックポイント 住環境のチェックポイント

時価動向・交通をチェック 時価動向・交通をチェック

購入した家の資産価値がどう変化していくかという問題は、将来的に住み替えを考えている方はもちろんの事、そうで無い方も高額を投資して購入した家の価値の行く末は大変気になるところです。 ここでは住宅の資産価値に影響を与える地価動向、地域経済発展の重要な要素となる交通に関してすぐに活用できる豆知識をご紹介します。

購入する時に「一生住む家」と考えていても、転勤によるやむを得ない転居や家庭の事情により家を売却する可能性もあります。社会的状況によりローン返済が厳しくなり、家を売却するという話も耳にします。建物は時間の経過とともに老朽化していき当然価値は下がります。

一方、土地は老朽化しませんので周囲を取り巻く環境が大幅に変わらない限り価値は下がりません。そして最終的な物件の資産価値は立地や管理状態、環境によって全く異なります。購入する時は将来的な事も考えて「価値の下がらない」物件を探すことも重要なポイントです。

資産価値が下がらないマンションの条件

  キーワード 条件
その1 便利 駅から10分以内で、環境も良い。
その2 ゆとり 広い部屋、高い天井、敷地内に緑が多い。
その3 保全 立地条件が変わらない。
(突然目の前にマンションが建つことが無いなど。)

上記のような条件を満たしているマンションは比較的、資産価値が下がりません。やはり人は「住みやすさ」を一番に考えて物件選びを行いますから、多くの人が「住みたい」と思う物件は例え年月が経過しても、管理がしっかりしていれば高く売れるのです。

「通勤・通学に便利な場所」これも物件の資産価値に大きく影響する要因の一つです。
このケースの場合は、購入時点ではA町,B町両方の地価公示価格はさほど差がなかったかもしれません。しかし、地下鉄が乗り入れれば、その差は歴然です。地価が上昇するばかりではなく、駅ができることにより街は活性化し、大型スーパーや飲食店等、生活に便利な店舗や施設も造られます。

このような鉄道整備計画に関しての情報は役所の交通局で詳細がわかります。整備計画の多くは長期的なものが多く、15~20年後の計画もあります。購入時期にまだ計画段階で開通時期が未確定な場合は、地価の上昇を見込んで購入の決め手にするのは難しい場合があります。なぜなら整備計画の変更が将来的に考えられるからです。近い将来の計画なら検討する価値があるでしょう。

※地価公示価格とは
地価公示法に基づき、国土交通省土地鑑定委員会が、毎年1月1日における全国の標準値の正常な価格を調査して公示する土地の価格です。正常な価格とは、売り手・買い手双方に売り急ぎ、買い進み等の特殊な事情がない取引において成立すると認められる価格を示します。

【事例:みなとみらい線開通の場合】
この鉄道開通は単純に市内の便利性を向上させただけでなく、東急東横線との相互直通運転により都心部と直結(渋谷~元町・中華街;特急で35分)のルートになり、これまで以上に、多くの人々が横浜へ足を運ぶようになりました。

この集客力増加は市の活性化に多大な影響を与えています。地元商店街を始め、大手企業、市民団体、交通機関、行政関連団体等が一体となり、鉄道開業に合わせ横浜の街をさらに魅力的にするためのさまざまな取り組みを行い、今まで以上に各種行政サービスも充実し、町ごとのイベントや特典も増え、停車駅を中心に街が活気に溢れています。当然住宅も増え、地価も上昇しています。

いずれの場合も、現在の情報だけでなく将来的な計画の情報収集もしっかり行った上で検討しなければ、様々なトラブルに巻き込まてしまうので、慎重に検討して不動産価値の高い物件を購入するようにしましょう。

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