緑のカーテン、パーゴラ、打ち水ほか「一戸建てで楽しむ!暑さを忘れさせてくれる夏の庭づくり」

今年も暑い夏がやってきました。 快適さを求めてエアコンばかりに頼っていませんか?一戸建て住宅なら庭づくりによって暑さをやわらげることもできます。 電気代などがかからないので経済的な暑さ対策ができる夏の庭づくり。今回はその方法のいくつかをご紹介します。

緑のカーテン 緑のカーテン

緑のカーテンとは、ツル性の植物で窓辺を覆って陽射しを遮るものです。 その遮断率は、約80%というデータもあります(窓面積の60%を覆う植物の場合)。 その結果窓辺の温度を2度前後下げることも可能です。

また、涼しくなるだけでなく植物が二酸化炭素を吸って、酸素をつくり出すことで空気がおいしく感じられたり、緑が心を和ませてくれるというメリットもあります。

緑のカーテンに適したツル性植物はゴーヤ、キュウリ、ヘチマ、アサガオ、ブドウなど。 特にゴーヤとアサガオは実や花を楽しめるだけでなく、病気に比較的強いといった理由でオススメです。

一戸建てなら庭から上の階のバルコニーへとツルを伸ばし、家の上から下まで陽射しを遮ることもできます。

打ち水 打ち水

江戸の昔より暑さをしのぐ知恵として知られる打ち水。 やり方はひしゃくでもバケツでもペットボトルでも構いません。 その効果は科学的にも証明でき、水を撒くことで水1gに対し約0.58kcalの気化熱が発生することで涼しさが得られます。 効率的な打ち水の方法は、午前中と夕方に行うこと。 昼間に行うとすぐに水が蒸発してしまうので、あまり効果を実感することができません。

スプリンクラー スプリンクラー

庭にスプリンクラーを設置することも、打ち水と同様の効果が期待できます。 スプリンクラーと聞くと大農園に水を撒く装置といったイメージがあるかもしれませんが、ホームセンターなどでは一般的な蛇口に装着する手軽なタイプが売られています。

価格は1万円前後。毎日決まった時間に散水してくれるタイマー機能などが付いているタイプもあるので、草花の手入れも簡単になります。

パーゴラ パーゴラ

パーゴラとは、もともとイタリア語でぶどう棚を意味していましたが、現在はこれにとどまらずツル性の植物を絡ませるための木材などで組んだ棚のことを指します。 日本では藤棚などもこれに含まれます。ガーデニングでもよく利用される設備で、植物を絡ませることで日陰をつくり出し、くつろぎの空間を演出します。

最近ではホームセンターや通販などでDIY用の組み立てキットが売られています。
価格は数万円からで、DIYに慣れた人であれば1日で完成させることも可能です。

オーニング オーニング

オーニングは英語で日よけを指します。
皆さんはおしゃれなオープンカフェなどで壁から突き出た布製の日よけを見たことはありませんか? まさにあれです。庭に接する大きめの窓にオーニングを設置することで、室内に入り込む日差しをカットし、暑さをやわらげます。 同時に紫外線の侵入も遮るので、家具や畳の退色を防ぐ効果などもあります。

最近は地面と軒裏やバルコニー裏の間につっぱり棒のように固定することで、手軽に設置できるタイプがホームセンターや通販で売られています。 このようなタイプは、日よけの高さや角度を簡単に調節できるところも特長です。

暑さ対策だけでなく、おしゃれな空間づくりにも大変役立ちます。

人工芝 人工芝

掃き出し窓によって手軽に庭と行き来できるところも一戸建て住宅の魅力のひとつ。
しかし、掃き出し窓はコンクリート製の庭先やタイル貼りのテラスなどからの照り返しを直接室内に入れてしまいます。 これが暑さやまぶしさの元に。

このような庭先やテラスには、人工芝を敷き詰める方法が有効です。 人工芝なら照り返しをやわらげるだけでなく、打ち水を行えばタイルなどよりも蒸発しづらいので効果が長時間持続します。 さらに天然芝のように枯れる心配がないので手入れも簡単。

最近は従来のロールタイプだけでなく、30㎝四方のジョイント式などもあるので、多少変形した庭でも柔軟に、そして簡単に敷き詰めることができます。

このほかにも広葉樹を植えることで涼しい木陰をつくったり、水鉢などを利用してウォーターガーデンにしたりと工夫次第で様々な暑さ対策が楽しめる庭づくり。
手軽な方法も多いのでこの夏、試してみてはいかがでしょうか。

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