衣替えでスッキリ収納!

日本では古くから、四季にあわせて衣類をかえる、衣替えという習慣があります。
もともとは平安時代の宮中行事が始まりで、季節の移り変わりを愛でる要素もありました。ただ、最近は4月、5月でも夏日があったり、冬でも暖房をきかせて室内ではTシャツで過ごすなんてこともありますから、衣替えという意識もかなり薄れてきているのではないでしょうか。

とは言え、さすがに冬物のコートやセーターなど出番の限られているものは入れ替えの必要がありますね。限られた収納スペースで効率的に収納することも必要で、衣替えのタイミングで整理しておくと出し入れが楽なだけでなく、より多く収納できるメリットがあります。
では衣替えのポイントをチェックしてみましょう。

衣替えの基本3つ 衣替えの基本3つ

衣類をしまう時の基本はこの3つです。

汚れを落とす

一見汚れていなくても汗や食べ物がついていると時間がたつにつれてシミや黄ばみになることがあります。
また、そういった汚れは衣類を食べる虫の好物。自宅で洗うか、クリーニングに出してからしまうのが基本です。

乾燥させる

乾燥させることも実は大事で、湿気があるとカビの原因になります。セーターなどを洗った場合は、陰干しをすることも多いので特に注意しましょう。しっかり乾燥させる為にアイロンをかけると良いですね。
クリーニングに出して戻ってきたものにビニールをかけたまましまうのもNG。時にはビニールの中で変色してしまう事もあります。ちょっと面倒ですが、ビニールをはずして風の通るところで乾燥させてから収納しましょう。

防虫対策をする

そして防虫対策は長期間しまうものにはしておくべき。
防虫剤にも色々種類があるので衣類に合わせて選ぶと良いでしょう。ただ防虫剤の化学物質が原因で過敏症の症状が出てしまう方も増えているので注意が必要です。
そんな方におすすめなのがアロマエッセンスを使う方法。防虫効果のあるシダーウッドやシナモン、ユーカリなどの精油をしみこませたものを使います。特別なものを用意しなくてもコットンに数滴たらしたり、乾燥させた花びらにたらしてお茶のパックに入れたりすれば大丈夫。防虫剤ほどの効果は期待できませんが安心して使えます。

見てすぐわかるように収納 見てすぐわかるように収納

さて、注意事項がわかった所で、次は収納の仕方です。冬物と言っても本当に寒い時にしか着ない物とそうでない物がありますので、まずはその分類をしましょう。
ダウンコートや分厚いセーターなどは、圧縮袋などを使ってできるだけ小さくしておくと良いですね。
そして収納ケースにはラベルをつけて一目見てわかるようにします。

デッドスペースをなくす工夫 デッドスペースをなくす工夫

クローゼットは衣類をスッキリ収納するにはとても使いやすいですが、意外にデッドスペースができてしまいます。このスペースを賢く使うことがスッキリ収納のための重要ポイント。
同じ長さのものをまとめてポールにかけることで足元のスペースを確保しましょう。短い衣類の下にはチェストなどをおき、長い衣類の下は収納ケースやバスケットなどを置きます。
奥行きに余裕があれば、奥にしばらく使わないものを、手前はTシャツなど通年で着るものが収納できます。さらに、扉の裏にはフックやメッシュパネルを使って工夫すれば、ベルトなどの小物を収納するスペースもできますね。

押入れの場合は上の段に突っ張り棒やラックなどを設置してハンガー収納を、下段にはケースや引き出しを使った収納をするとクローゼットのように使えます。

収納力を考えると、ケースや引き出しはつい深さのあるものを選びがちですが、浅めのものにして重ねずに丸めて上から見て何が入っているかわかるようにしておくほうが使い勝手が良いです。下のほうにしまったものを引っ張り出す必要がないのでいつも整った状態にしておくことができます。小さなものは仕切り版を使うとよりスッキリしますね。

2シーズン着なかったものは処分を考える 2シーズン着なかったものは処分を考える

これはあの時の思い出が・・・いつか着るかも・・・と衣類の処分は自分の“思い”との葛藤。でも実際には「いつか」が訪れないこともなんとなく感じていませんか?
早めにリサイクルに出したり、フリーマーケットなどに出したりして不要なものを手元においておかないという潔さも必要です。

収納スペースを最大限活用し、そこに収まらないものは思い切って処分することを考えていく。これがスッキリ収納への道。

衣替えのタイミングで選別することで、生活全般の無駄を見直すことにもなるかもしれません。片付けなくちゃ・・・と思いながら壁にかかった洋服を眺めるストレスからも解放されるはずです。収納をスッキリさせて、居心地のいいお部屋作りを目指しましょう!

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