地下化で激変!渋谷駅・下北沢駅から目が離せない|不動産・住宅情報はホームアドパーク

2013年3月15日、渋谷のシンボルとして親しまれてきた東急東横線渋谷駅の地上駅がその歴史に幕を閉じ、地下へ移設されたことは記憶に新しい出来事ではないでしょうか。
またほぼ時を同じくして、下北沢駅が地下化されたことも話題となりました。

2012年4月26日に、渋谷駅には新しいランドマークとして、渋谷ヒカリエが開業しました。 こうした渋谷駅の再開発には、官民一体となった計画があり、これからもまだ変わり続けるようです。

渋谷はこれからどう変わっていくのか 渋谷はこれからどう変わっていくのか

渋谷にはこれまで解決されなかった問題点があります。そのひとつが歩行者の混雑です。 「渋谷駅中心地区まちづくりガイドライン2007」に集約された問題点を見てみましょう。

  • 国道246号線がまちを分断している。
  • 多数の鉄道が結節し、多くの集客数がある。
  • 谷地形や坂道空間の存在。
  • ハチ公広場のような来街者が憩い、待ち合わせる場が圧倒的に不足している。

現在、これらの問題を解決するために、渋谷駅の中心地区では、四階層に及ぶスカイデッキ構想が練られています。 渋谷ヒカリエの地下を通る東急東横線渋谷駅だけではなく、スカイデッキ構想と併せて大きな計画として、鉄道駅の再編工事は長期に渡り予定されています。 銀座線及び山手線ホームの島式化、乗り換えコンコースの規模拡充などが予定されています。

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ホームの島式化と並列化(山手線、埼京線、銀座線)

住みやすい街に変わるかもしれない渋谷 住みやすい街に変わるかもしれない渋谷

これまで「渋谷」というと隣接駅である「原宿」と並び、ショッピングに来る若者でにぎわう、いわゆる「出かけていく街」というイメージが強いのではないでしょうか。 原宿には代々木公園や明治神宮など、自然が豊かな場所や、歴史的な建造物なども多数存在しており、2006年にオープンした表参道ヒルズは、青山アパートメントを取り壊した跡地に作られました。

渋谷駅中心地区まちづくりガイドライン2007」には、次のように記載されています。

  • 谷に位置し、熱だまりが起こりやすい
  • 緑や潤いに欠ける。その一方で、周辺部には大規模な公園・緑地が存在する

そこで、代々木公園ー宮下公園ー渋谷川流域と抜ける谷筋の、緑と水の軸を骨格に、周辺の環境と連携・一体化したまちづくりを行うことが計画として盛り込まれています。
こうしたことから、これからの「渋谷」の街は、人が集まるスカイデッキなどの構想と、自然を共存させる戦略が盛り込まれるなど、現在から未来へと進化し、より住みやすい街へと変化することが期待されています。

開かずの踏切が解消された下北沢周辺 開かずの踏切が解消された下北沢周辺

また、東急東横線渋谷駅と同様に話題になったのが、地下化された、小田急線の東北沢、下北沢、世田谷代田の3駅。 これにより、地上にある9つの「開かずの踏切」が撤廃されるなど歓迎されている点がある一方、出入り口の不便さや乗り換えが複雑になるなど、利用客からは「迷路みたい」などと困惑の声も上がっています。

しかし、渋谷駅同様、今後の発展について期待される部分が大きいのも事実です。
また下北沢という街自体が、演劇やライブなどの情報発信の場として若者から多くの支持を得てきた街です。 この街に住みたいという人も多く、これから文化面と交通面の利便性が両立されれば、さらに良い街になっていくことでしょう。

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